中国経済、堅固な基盤とイノベーション投資が回復力を支える
北京発、国家統計局が公表した5月のデータは工業やハイテク投資の伸びを示し、雇用や消費の下支えを通じて景気の安定継続を示唆しました。
国家統計局の公表によると、5月の工業付加価値は前年同月比で4.5%増と4月を0.4ポイント上回り、装備製造業が9.5%増、ハイテク製造業が15.1%増と成長の重心移動を明確に示しました。
具体的には3Dプリンティング機器が前年同月比54.4%増、リチウムイオン電池が40%増、産業用ロボットが27.9%増と、コア技術分野で顕著な生産拡大が見られました。
一方で不動産セクターの弱さが全体を下押ししており、年初から5月までの農村家庭を除く固定資産投資は合計17兆8,500億元で前年同期比4.1%減少し、住宅開発を除く投資も1.2%減少していることが明らかになりました。
これに対し知的財産権製品への投資は前年同期比9.3%増、ハイテク産業への投資は4.5%増で、コンピューター・事務機器製造が18.3%増、航空宇宙機器製造が16.7%増、情報サービスが13.8%増と、投資の質的転換が進展しています。
消費面では年初から5月までの物品・サービス総小売売上高が前年同期比2.8%増と持ち直しを示し、サービス消費は5.4%増で物品小売を上回る堅調さを保ちました。
デジタル消費やグリーン消費も拡大しており、オンライン小売売上高は5.9%増で物品小売を上回り、通信・情報サービスの売上は10%超、高効率家電の販売は30%超と新たな需要の広がりが鮮明になっています。
付氏は、複雑で不安定な国際環境や中東の地政学的波及、また高温や大雨といった気候要因が下押し圧力を与える中でも、継続的な政策支援とイノベーション主導の強化が投資構造の改善に寄与していると説明しました。
同時に付氏は住民の消費能力と意欲のさらなる強化が不可欠であると指摘し、消費喚起や所得向上、新たな消費シナリオの創出、消費環境の改善に一層努める考えを表明しました。
総じて付氏は、第2四半期以降に一部指標の鈍化や企業の構造調整圧力が見られることを認めつつも、経済の大勢は変わらないと強調しました。
今後は新たで質の高い生産力の成長や改革開放の配当、より強力なマクロ政策の影響が経済の安定的なパフォーマンスと構造・質の更なる改善を支えるとの見通しを示しました。