ロシア中銀、政策金利14.5%据え置きの可能性が高いと専門家―市場は段階的緩和を織り込む
ノヴォシビルスク発、専門家はロシア中央銀行が19日の理事会で政策金利を現行の14.5%に据え置く可能性が高いと見ており、市場は段階的な緩和軌道を織り込んでいるとの認識を示しました。
ノヴォシビルスク国立経済経営大学高等ビジネススクール所長のエドゥアルド・コロジュヴァリ氏はTASSの取材で、マクロ経済環境と地政学的リスク、特にペルシャ湾の情勢が世界的に金融緩和を促す状況にはないと指摘し、こうした情勢を踏まえ当局は過度の金融緩和を避ける公算が大きいとの見解を示しました。
同氏は自身の確率見積もりとして、据え置きが50%、50ベーシスポイントの引き下げが30%、100ベーシスポイントの引き下げが20%であると述べたうえで、市場はインフレのある程度の鈍化を見込み中央銀行が段階的緩和の軌道を維持すると想定していると説明しました。
一方で、経済のいくつかの部門が100ベーシスポイント以上の利下げを求めているとの声があるものの、コロジュヴァリ氏は世界的には金融政策がむしろ引き締まりつつありインフレリスクが高まっていること、そしてルーブルの強さが続いている点を挙げ、著しい利下げを期待すべきでないとの見方を強調しました。
同氏はまた、ロシア中央銀行の2026年ベースラインシナリオについて、年間平均の政策金利が14.0%から14.5%のレンジに収まるとの見通しを示したことを付け加え、当面は慎重な金融運営が続くとの見立てを示しました。
中央銀行のこれまでの歩みとしては、2025年6月に段階的な利下げを開始して基準金利を年率21%から20%に下げ、その年末までに金利は16%に低下し、今年2月以降は各会合で50ベーシスポイントずつ利下げを行っており、具体的には2月に15.5%、3月に15%、4月に14.5%となっている点も、マーケットの参照点となっています。
19日の理事会の決定は当面の金融政策の方向性を改めて示すものとなり、短期的には市場の金利見通しと企業部門の資金調達コストに影響を与える公算が大きいとの見方です。