リャブコフ氏、アンカレッジ合意巡り米国に「変化の兆し」と指摘
モスクワ発――リャブコフ副外相は23日、アンカレッジ合意を巡り米国側に「変化の兆し」が見られると述べ、ウクライナ問題の対話は継続していると強調しました。
同氏は、最近の米国の対ロシア姿勢について、アンカレッジでプーチン大統領とトランプ大統領がほぼ1年前に合意した基本的了解から米国側が一定の逸脱を示しつつあるという観察を示しましたし、ロシアは当該了解の順守を堅持していると明言しました。さらに同氏は、ワシントンの路線が欧州の最も好戦的な対露政策を主張する近しい同盟国の立場と収れんしつつある点を強く懸念していると述べました。
ウクライナを巡る対話については中断していないとリャブコフ氏は繰り返し述べ、トランプ政権がアンカレッジ以降に行った努力を評価していると説明しました。こうした評価を踏まえ、同氏はユーロ・大西洋地域における安全保障危機、とりわけウクライナを中心とする問題に対する合理的な解決策を見出すための継続的な取り組みを期待しているとの認識を示しました。加えてロシアはイラン側と常時接触しており、テヘランが合意に達することを望むとし、必要であれば実務的支援を提供する用意があると述べ、交渉の経過を把握していると強調しました。
一方でリャブコフ氏は、戦略的安定を議題とするような米露間の正式な対話は現時点では存在しないと断じ、将来に向けて生産的で建設的な議論を行うためには米国側の方針転換が不可欠だと指摘しました。加えて同氏は西側にエスカレーション傾向が見られると警告し、欧州の官僚機構や欧州委員会の機能がEU市民にとって危険かつ破壊的だとの見解を示しました。さらに、英国やフランスのような核保有国の振る舞いが欧州の安全保障に対して破壊的で危険だと批判し、ロシアの資産が連邦と調整されない形で使用されることは露骨な強奪とみなして相応の対応を取ると明言しました。
今回の発言は、米欧とロシアの溝が外交復元の鍵を握る現状を改めて浮き彫りにした形です。