ヨハネスブルグの財政は緊急注視が必要 監査総局長が全国的な後退とともに警鐘
監査総局長ツァカニ・マルレケは、2024/25会計年度の自治体監査の結果を国会の委員会で報告し、ヨハネスブルグ市の財政状況は監督機関と行政府による継続的かつ緊急の注視を要すると強く警告しました。マルレケは、メトロと呼ばれる大都市群が監査結果の面で総じて後退しているとの認識を示しました。
報告によれば、ヨハネスブルグ市は長年にわたり外部機関のサービスに依存しており、これまでも無限定適正意見を受けてきた機関が多い一方で、今年はこうした状況から限定付き意見へと評価が変わったため、制度的な取り決めへの対処が急務だとマルレケは述べています。こうした依存関係が財政健全性の緩やかな悪化という滑りを招き、結果としてサービス提供が引き続き損なわれる懸念があるという点を強調しました。
西ケープ州の主要都市も後退の兆しを見せており、マルレケはケープタウン市について少なくとも過去4年間はクリーン監査の実績があった自治体群に変化が生じ、無限定適正意見の状態から後退が確認されたと指摘しました。州内では依然としてクリーン監査を受けた自治体の集中度は高いものの、カンナランドやレインズバーグといった地方自治体で意見不表明や不適正意見が出ており、インフラの質や財政健全性に関する圧力が複数の自治体で生じ始めていると説明しました。
調達管理に関する統制の弱さも後退の主要因として挙げられており、マルレケはサプライチェーン管理の不備が規定違反の調達を招き、それが無限定適正意見を維持できない要因になっていると述べました。一方で財務諸表や業績報告書そのものの質は高い自治体も存在しており、今後は調達に関する統制上の欠陥を解消することが最優先課題であると指摘しています。
監査全体に関しては改善の兆候も示され、今年は全国の自治体で98%の財務諸表の適時提出という節目に達し、前年度に遅延提出で未完了だった監査が10件から2件へと大幅に減少したことをマルレケは明らかにしました。これに関連して、意見不表明という最悪の監査結果を受けた自治体も2020/21以降着実に減少しており、29件から8件へと改善してきた一方で、その8件のうち7件は繰り返しの意見不表明であり、特別な注目を要する7件が現状に残っていると説明しました。
さらに、監査目的で外部コンサルタントに支出される公金の増大も深刻な問題として浮上しており、マルレケは10年前の179自治体から増えて現在は225自治体が同目的でコンサルタントを利用し、支出総額はR1.6 billionにのぼると報告しました。調査の結果、欠員はあるものの技能の欠如も確認され、職務に任命された人材が職務を遂行できないケースが多く、そのため年々コンサルタント頼みの状況が進行していると分析しています。
マルレケの報告は、自治体監査の改善傾向という側面と同時に、調達統制の崩れやスキルギャップがもたらすサービス提供の劣化という構造的な課題を露呈させており、監督機関と行政府による制度的対処と持続的監視がなければ、財政健全性の更なる悪化と住民サービスの低下を招きかねないとの見方を改めて示しました。監査総局(AGSA)は、これらの動向を踏まえ、自治体の改善に向けた継続的な注視を求めています。