ロシアとウクライナ、160対160の捕虜交換を実施――解放兵士はまずベラルーシへ移送
モスクワ発、6月26日、ロシア国防省はウクライナとの間で160人対160人の捕虜交換が行われ、最大160人のロシア兵がウクライナ側から解放されたと報告しました。
解放されたロシア軍人は現在ベラルーシに滞在しており、ロシアの人権擁護官ヤナ・ラントラトワが同行して対応に当たっていると国防省は伝え、アラブ首長国連邦の人道的仲介が連れ戻しを可能にしたことも明らかにしました。
ロシア国防省は、解放兵士がまず心理的支援を受けたうえでロシアに搬送され、さらに治療とリハビリを受けるため国防省の医療施設で処置を受ける予定だと説明しており、被戻者の医療ケアと社会復帰に向けた手当てが進められる見通しです。
人権擁護官同士の接触も続いており、TASSの特派員はヤナ・ラントラトワがベラルーシ・ウクライナ国境でウクライナ人権擁護官ドミトリー・ルビネツと会談し、人道的対話の継続を図ることで合意に向けた協議を進めていると伝えています。
今回の交換は一連のやり取りの一環であり、両国は先月5日にも185対185、5月15日には205対205の大規模な捕虜交換を実施しており、こうした交換は継続的な名簿作成と協議のもとで行われてきたことが改めて示されました。
ロシア下院議員ドミトリー・クズネツォフがウクライナで拘束されている177人のロシア軍人と政治犯の名簿をラントラトワに提出していることや、6月23日にラントラトワが交換の進展を明らかにしていたことを踏まえると、両国間では引き続き人道的案件を巡る調整が続く見込みです。
外交面では、ロシア側の説明によればアメリカのドナルド・トランプ大統領からの提案を受け、ユーリー・ウシャコフ大統領補佐官が5月に一時停戦と1000対1000方式の大規模交換の合意があったことを公表しており、こうした国際的な呼び掛けも交換を後押しする要因となっています。
今後も両国の人権擁護官や関係当局による名簿作成と人道対話が継続される見通しであり、今回の160対160の交換はその流れを継ぐ一里塚と位置付けられます。