インド初の国家対テロ政策「PRAHAAR」公表、進化する脅威に対する統合枠組みを提示
インド内務省は月曜、初の国家対テロ政策「PRAHAAR」を公表し、国境を越える脅威やサイバー・ドローンを含む新たな手口に対して包括的に対応する方針を示しました。
公開された8ページの政策文書は、長年にわたる国内の対テロ経験を制度化し、統一的で体系化された国家枠組みを形成するものであり、予防、対応、回復を一貫して強化する姿勢を明確に打ち出しています。
文書は、越境テロの脅威が依然として主要項目であることを指摘するとともに、アルカイダやISISといった国際テロ組織の影響力や潜伏要員の活性化、外部勢力による国内不安定化の試みが続いていると評価しており、ドローンや高度な技術の利用、組織犯罪との収束が新たな挑戦を生んでいると分析しています。
政策は『PRAHAAR(打撃)』という名の下に七つの中核的柱を掲げ、テロ攻撃の予防、迅速かつ比例的な対応、治安・情報機関の能力構築、人権順守の作戦確保、過激化を助長する条件への対処、国際協力の強化、社会の回復力と復興の促進という項目を連携させた多層的アプローチを明示しました。
実行面では、情報主導の作戦と強化された監視を基盤に、マルチエージェンシーセンターや情報合同タスクフォースを中枢ノードとしてリアルタイムの情報共有と脅威評価を行い、州警察が初動対応を担う一方で国家特殊部隊や国家安全保障警備隊(NSG)、国家捜査局(NIA)が主要作戦や捜査を支援する体制を規定しています。
重要インフラ保護では、電力や鉄道、航空、港湾、防衛、宇宙資産、原子力施設などを対象に高度な監視・検知技術の配備を進めるとともに、テロ支援エコシステムとして特定される武器供給網や資金流動、リクルートの経路を解体する取り組みを強調しています。
同時に文書は、テロ行為を宗教や民族、国籍、文明と結びつける試みを明確に否定し、被害者支援と人権・法の支配に基づく説明責任を政策の基礎に据えると明記しており、アウトリーチや社会経済的介入、収監者監視など過激化対策の予防的・是正的措置を示しています。
国際面では、情報共有体制の強化や容疑者の引き渡し追求、国連での組織指定支援など従来の協力を深化させる方針を打ち出し、国内外の連携を通じて安全保障上の脅威に対処する姿勢を示しています。
当局者は『PRAHAAR』を、テロエコシステムを解体し国家の安全を守るための動的で先見的な枠組みであると位置付ける一方で、法改正の定期検討や州レベルの枠組み強化、捜査能力の向上、新興技術への投資拡大といった今後の課題も同時に提示しました。