ホーム ブラジル 市場、2026年IPCA見通し5.33%据え置き 目標3%超で金融政策課題

市場、2026年IPCA見通し5.33%据え置き 目標3%超で金融政策課題

市場、2026年IPCA見通し5.33%据え置き 目標3%超で金融政策課題

※本記事はTHE NEWSのアルゴリズムを用いて執筆されています。

この記事の概要

市場が示した2026年のインフレ見通しが5.33%で据え置かれ、高止まりが一層鮮明になった。Selic見通しは2026年に年率14%で維持されつつ、8月4─5日のCopomが次の焦点に浮上している。インフレが目標と許容幅を超える今、金融当局の選択はますます重くなる─この動きが意味するものとは。

【見出し】

市場は2026年のインフレ見通しを5.33%で維持

【本文】

市場が29日公表のBoletim Focusで示した予測によると、2026年の広範消費者物価指数(IPCA)の見通しは5.33%で据え置かれ、市場の期待は変わらない形となりました。

国内の公式なインフレ指標であるIPCAは15か月連続の上昇の後に横ばいとなり、今回の5.33%は中央銀行が追求する目標の3%を明らかに上回るうえ、Conselho Monetário Nacional(CMN)が定める許容幅である1.5%から4.5%を超過しており、金融当局の政策運営に重い課題を突き付けています。

今週の市場予測では、2026年の基準金利(Selic)見通しが年率14%で維持され、17日に中央銀行のComitê de Política Monetária(Copom)が現行の14.25%を決定した流れを受けてさらに1回の利下げを示唆する形となっており、次回のCopom会合が8月4日と5日に予定されていることが市場の注視点となっています。

金利の中期軌道に関しては、2027年のSelic見通しが前回と同じ年率12%に据え置かれる一方で、2028年は従来の10.25%から10.5%へと引き上げられ、2029年は年率10%と見込まれており、段階的な政策調整を織り込む形で見通しが再調整されています。

成長予測では、2026年の国内総生産(PIB)見通しが1.98%から1.99%へとわずかに上方修正されブラジル経済の進展を示唆する一方で、2027年は1.7%から1.68%へと下方修正され、2028年と2029年はいずれも2%で据え置かれており、短期的な景況感には明暗が交錯しています。

為替の見通しでは、2026年のドル=レアル想定がR$5.20で維持された反面、2027年見通しがR$5.27からR$5.58へと大きく上方修正され、2028年はR$5.30からR$5.35へと増加し、2029年はR$5.40で安定していることから、短中期での通貨の下押しリスクが市場で意識されていることが鮮明になっています。

こうしたインフレの高止まりと金利・為替見通しの変動は、中央銀行の金融政策運営に根本的な選択を迫るものであり、インフレ率が目標水準を超過している現状を踏まえて、8月のCopomでの議論が今後の市場の方向性を決める重要な契機となる見通しです。

TH
THE NEWS 記者
THE NEWS 編集部 2026年6月29日
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