ホーム ブラジル 米USTR、ブラジル対象公聴会実施 25%上乗せ関税案などをセクション301で審査

米USTR、ブラジル対象公聴会実施 25%上乗せ関税案などをセクション301で審査

米USTR、ブラジル対象公聴会実施 25%上乗せ関税案などをセクション301で審査

※本記事はTHE NEWSのアルゴリズムを用いて執筆されています。

この記事の概要

ワシントンでUSTRがブラジルを対象とする2件の公聴会を同時に開始、25%上乗せ関税案や強制労働疑惑を巡る審査が厳しく行われています。ブラジル側からは主要業界団体や企業、上院議員の聴取予定が相次ぎ、政府はUSTRの予備的結論に強く反論。米伯間の貿易摩擦が公開の場で激突する――この動きが意味するものとは。

米USTR、ブラジル対象の公聴会を実施─25%上乗せ関税案などを審査

【見出し】

【本文】

ワシントンで今週、USTR(米国通商代表部)が25%の上乗せ関税案を含むブラジルの貿易慣行を巡る2件の公聴会を開始しました。

最初の公聴会は月曜日の6日から火曜日の7日にかけて行われ、ブラジルから輸出される一連の製品に対する25%上乗せ関税の提案を中心に、「デジタル貿易と電子決済サービス(Pix)」「優遇関税」「汚職対策」「知的財産の保護」「エタノール市場へのアクセス」「違法な森林伐採」といった6つの側面におけるブラジルの行為、政策および慣行が審査対象とされており、こうした審査は2018年制定のような枠組みではなく、1974年の米通商法セクション301に基づく手続きの下で行われているという位置付けです。

2件目の公聴会は本日から始まり、ブラジルを含む約60か国を対象に、強制労働や奴隷に類する労働に対する対応の不備、並びに強制労働で生産された物品の輸出禁止の不履行の疑いを調査するもので、審議は3日間にわたり木曜日の9日に終了する見込みであり、いずれの公聴会も調査対象国の生産部門の代表や政府関係者、並びに当該貿易慣行で影響を受けたとされる米国企業の代表に対する正式な協議を兼ねて実施されています。

これらの調査自体は、USTRが不公正または米国の商業利益に有害と見なす貿易慣行を調べるために提案したもので、最初の調査は2025年7月に、二件目の調査は2026年3月にそれぞれ開始されており、今回の公聴会開催はその手続きの一環として位置付けられています。

ブラジル側からは数十の業界団体や企業が公聴会への参加登録を行っており、登録団体にはブラジル農牧業全国連盟(CNA)、ブラジルコーヒー輸出業者評議会(Cecafé)、全国工業連盟(CNI)、砂糖きび・バイオエネルギー産業連合(Unica)、そして航空機メーカーのエンブラエルなどが名を連ねているほか、上院議員フラヴィオ・ボルソナーロも登録しており、本日中に聴取される予定となっています。

また、ブラジル天然石協会(Centrorochas)やミナスジェライス州鉄鋼産業組合(Sindifer)も、強制的かつ劣悪な労働に起因する不当な競争優位を巡る公聴会への参加登録を行っており、Centrorochasは声明で自らの主張と戦略を事前に示したうえで、米国市場におけるブラジル産天然石の重要性を強調し、米国への輸出は昨年だけで7億950万米ドル、取り扱い量は約58万7千トンに上るとした上で、上乗せ関税の適用は米国企業や米国経済全体に悪影響を及ぼす可能性があると訴え、同協会副会長ファビオ・クルスは「ブラジルの天然石は米国内の生産に対する脅威ではない。むしろ、雇用、投資および所得を生み出すサプライチェーンを補完している」と述べています。

これに対し、ブラジル政府(イタマラチ)はUSTRの当該問題に関する予備的結論に異議を唱え、同府が提出した文書では、USTRがブラジルの具体的な行為、政策または慣行と米国貿易に対する特定可能な負担や制約との間に要求される法的因果関係を確立していないと指摘したうえで、予備的結論が「ブラジルの主権的選択への不一致」から「その選択が不合理であるとの結論および商業的不利益についての一般的な断定」へ飛躍していると批判し、こうした点はセクション301に基づく措置を正当化するには不十分であると主張しています。

事態はこれだけに留まらず、両国の企業と業界団体が公聴会で直接主張をぶつけ合う場が設けられたことで、特定品目に対する関税措置の行方が一段と注目される形となっており、今週の審議の結果は今後の米伯間の貿易摩擦の行方を左右する可能性が高いとの見方が出ています。

TH
THE NEWS 記者
THE NEWS 編集部 2026年7月8日
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