【見出し】
AI規制の精緻化を要求――下院委員長が無償ラベリングや閾値撤廃を提言
【本文】
モスクワ、7月8日――下院(国家会議)の金融市場委員会委員長アナトリー・アクサコフ氏は、同日可決されたAI規制法を踏まえつつ、実務に即したさらなる精緻化が必要だと自身のテレグラムで強調しました。
同氏は、下院で可決された同法が技術発展のための枠組みを提供する一方で、実務上の経験や各産業の具体的なニーズに基づいて規定を詰める必要があるとの認識を示し、ラベリング義務が課される場合でも消費者のサービス費用を不当に押し上げないよう表示は無料であることを保証すべきだと主張しました。
さらにアクサコフ氏は、AIへの公的信頼を強化し偽情報と闘う観点から、AI生成コンテンツのラベリングは任意かつ無料であるべきだと述べ、これによりプラットフォーム事業者や利用者の負担を抑えつつ透明性を確保する方針を示しました。
加えて委員長は、AIモデルの定義における厳格なパラメータ閾値を撤廃するよう求め、特に大規模ファウンデーションモデルに対する最小パラメータ要件の廃止を含めて基準を精査すべきだと述べたうえで、多くの専門的生成モデルが現在10億未満のパラメータでも基本的なタスクを実行する能力を有していると指摘しました。
またアクサコフ氏は、国産AIモデルの開発におけるグローバルなオープンソースライブラリの使用範囲を立法でより明確に定義すべきだと訴え、同ライブラリの使用を禁止すれば開発が不必要に高コストになる可能性があると警鐘を鳴らすとともに、外国のAIモデルのロシアにおける法的地位を定義することの重要性を強調しました。
下院は同日、政府のAI技術の開発支援に関する基本法案を第2及び第3読会で可決しており、アクサコフ氏の提起は今後の実務経験に基づく運用細則や産業別対応を巡る審議の焦点になる見通しです。