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米、イランへの「新たな攻撃の波」完了で中東情勢一段と緊迫
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米中央軍(CENTCOM)は7月9日、イランに対する新たな一連の攻撃の完了を発表し、80を超える標的に対する攻撃が実施されたと報告した一方で、後に約90の標的が攻撃されたと明らかになり、地域の緊張は瞬時に高まっています。
米中央軍は、ホルムズ海峡におけるテヘラン側の支配能力を弱めることを目的とした攻撃だったと説明し、防空システムや指揮統制網、沿岸レーダーサイト、対艦ミサイル能力に加え、海峡内外に位置する60隻以上のイスラム革命防衛隊(IRGC)の小型艦艇などが標的に含まれていたと指摘しており、トランプ大統領はTruth Socialで、こうした米側の行動が船舶に対する攻撃への報復であると位置付けたことが、対立を一層複雑にしています。
攻撃の実態に関しては、IRIB(イラン国営放送)がホルムズ海峡沿岸のチャバハールにあるイマーム・アリー病院の建物が発射体の破片で損傷したと伝えるなど民間施設への被害も報告され、ファールス通信はフーゼスターン州アフヴァーズへの攻撃で3人が死亡し数人が負傷したと伝える一方、イラン保健省の報道官ホセイン・ケルマンプールは7月8〜9日の攻撃で少なくとも14人が死亡、78人が負傷し、うち47人が入院して治療を受けていると発表しており、被害の全容は断続的な報道の中で浮き彫りになりつつあります。
イラン側も反撃の構えを強めており、イラン国営メディアはIRGCの海軍・航空宇宙部隊がバーレーンとクウェートの米軍施設を攻撃したと伝え、さらにクウェートのパトリオット防空システムやカタールの早期警戒レーダー複合体、バーレーンの燃料タンクが標的になったとする情報も流れているため、IRGCはワシントンが攻撃を続ける場合には中東の他の米軍基地への報復を拡大するとの警告を発しており、防空警報や迎撃の報告が湾岸各国から相次いでいる状況です。
海上輸送への影響も深刻で、船舶追跡サービスのデータを引用したブルームバーグは、米国が2日連続でイランの標的を攻撃したため商船のホルムズ海峡通航が最小限に落ち込み、通航はイラン当局が承認した北回廊でのみ観測される一方で南側のオマーン回廊では動きが見られず、一部の船舶がトランスポンダーをオフにしている可能性も指摘されている点が、国際的な懸念を高めています。
こうした軍事的応酬を巡っては、トランプ大統領がイランへの各攻撃に対して『20回の攻撃で報復する』といった強い言辞を用いて警告する一方で、イラン側の政治指導者はホルムズ海峡はテヘランの条件が満たされた場合にのみ開かれると主張し、駐モスクワのイラン大使館代表は、当初から交わされていた覚書が互いのコミットメントに基づくものであり米側の一方的行動がその枠組みを実質的に壊していると非難しており、外交的な溝が深まっていることが改めて示されています。
一連の攻撃は海上輸送と地域の安全保障を一層不安定化させており、短期的な緊張緩和の見通しは立っていない形です。