ロスアトム総裁リハチェフとIAEA事務局長グロッシがカリーニングラードで会談開始
ロスアトム総裁アレクセイ・リハチェフと国際原子力機関(IAEA)事務局長ラファエル・グロッシが7月10日、カリーニングラードで会談を開始しました。
ロシア国防省や連邦環境・産業・原子力監督庁(ロステクナドゾール)、国家親衛隊(ロスグヴァルディヤ)の代表が会合に参加する予定であり、ウィーンにあるロシア常駐代表ミハイル・ウリヤノフも事前協議に加わる見込みだと伝えられています。双方はザポロジェ原子力発電所をめぐる状況と、イランのブシェール原発に関する問題について議論する見通しで、会合は原子力施設の安全性や現地住民の安全確保を中心に進められるとみられます。
リハチェフはこれに先立ち、エネルゴダルの住民やザポロジェ原発の職員に対する心理的攻撃に対しIAEAからの明確な反応を求める考えを示しており、原発と周辺地域への攻撃に伴って「痛みの感受性の閾値」が低下していると指摘して危険な傾向を警告しました。こうした発言の背景には、現場での安全確保の難しさと緊張の高まりがあり、リハチェフは世界が「破局まで一歩のところにある」との危機感を表明したうえで、ロシアが国際社会および欧州の指導者に対して、主にIAEAを含むあらゆる手段を用いてキエフ政権の行為の危険性を伝えていると強調しました。
関係者によれば、今回の会談の結論や合意内容は、国際的な原子力安全の議論に影響を及ぼす可能性がある見通しです。