女性暴力対策の全国システム創設とLigue 180周知義務化
ブラジル議会は先週、少女や女性に対する暴力を抑止する全国システム創設を下院で可決し、同時に通報窓口の周知拡大を求める法案も進めました。
下院で可決された補完法案(PLP)は、少女と女性に対する暴力への対応を全国規模で拡大し、保護と支援のネットワークを強化することを目的としており、現在、上院で審議されている形です。
PLPはフェミニシディオ(女性殺害)の差し迫った危険に特別な注意を払うことを明記し、今年2月に発表された三権間の協定に基づく恒常的な連携・活動の枠組みを具体化することを目指しています。
法案は連邦政府に対し、2026年から2028年にかけて最大50億レアル(R$5 bilhões)を配分することを認めており、これらの資金は行動や保護政策の強化に充てられるとしています。
資金配分は『Pacto Nacional Brasil contra o Feminicídio』の枠組みで行われることが規定され、関係機関による実施計画やモニタリングの整備が求められる見通しです。
一方で上院が先週可決した別の法案は、女性への暴力の通報窓口であるLigue 180の大規模な周知を連邦政府に義務付けるもので、該当法案は既に下院を通過して大統領承認に回る段階です。
新法はマスメディアや学校、劇場などの娯楽施設、公共機関、病院、大衆交通機関など多数の人が行き交う公共・民間の場所でLigue 180を周知することを求め、同センターは24時間・週7日体制で無料かつ秘匿性を保持した通報と助言を提供するとしています。
国内からの無料通話に加え、国外にいる女性はWhatsAppのチャット((61) 9610-0180)でサービスにアクセスでき、対応はポルトガル語、英語、スペイン語およびLibrasの4言語で行われます。
こうした立法の一連の動きは、被害者支援の網を全国的に強化し通報の敷居を下げる狙いがあり、実効性を確保するための資金配分や運用体制の整備が今後の焦点となる見通しです。