モディ氏とプーチン氏、ニューデリー会談で関係強化に合意、BRICSを対西側の新たな舞台に
モディ首相とプーチン大統領は金曜日、ニューデリーで会談し、長年にわたる両国関係をさらに深化させることで合意しました。会談はBRICS首脳会議の前夜に行われ、習近平中国国家主席やイランのマスード・ペザイシャン大統領らも出席予定であることを踏まえた顔合わせでした。
会談は一連の首脳調整を経て、改めて戦略的パートナーシップ強化の方向で一致した形です。両首脳は会談で、地域の安全保障や海上貿易の安定といった差し迫った課題について見解を共有し、モディ首相が海上貿易やインド人船員の安全・保安への影響を懸念している点を確認しました。
プーチン大統領はBRICSのビジネスフォーラムで「競争は神聖な女牛、触れてはならないものだと言われ続けてきた」と述べるとともに、西側がかつてのリーダーシップ回復に向けあらゆる手段を講じているとの認識を示しました。プーチン氏はさらに、国際的な輸送回廊の封鎖や船舶の押収の試み、そして他国の利益のために行動することを拒む者に対するいわゆる二次的制裁の脅しが存在すると指摘し、BRICSに対し「西側のルールから解放された新たで持続可能なグローバル成長のプラットフォーム」を構築する必要性を訴えました。
こうした呼び掛けはBRICSの財務相や中央銀行総裁らの懸念と軌を一にしており、彼らは関税や非関税措置の一方的引き上げが貿易を歪め、WTO規則に一致しないとの深刻な懸念を示しています。BRICS内では湾岸の紛争をめぐり立場の分裂も見られ、イランとUAEの対立がその一端を示している点が会談でも背景として取り上げられました。
インドは米国や湾岸諸国、ロシア、イラン、イスラエルとの強い関係維持を図る一方で、ロシア産エネルギーに依存する現実も抱えており、モディ首相とプーチン大統領は揺るぎないエネルギー関係を確認しました。両首脳は、昨年のBRICS首脳会議後に米国側から出された追加関税の脅しなど貿易上の圧力を念頭に、安定したエネルギー供給の重要性を強調した形です。
両首脳はまた、二国間貿易を2024~25年の約700億ドルから2030年までに1000億ドルに引き上げる意向を確認しました。今回の会談は、BRICSの存在感を高める試みと、同時に各国が抱える地政学的な緊張をどう調整するかを巡る重要な一歩という見通しです。