南アフリカでツーポット退職貯蓄の繰り返し引き出しが拡大、家庭の経済的困窮が背景に
南アフリカでは、経済的圧力を受けてツーポットと呼ばれる退職貯蓄制度から繰り返し資金を引き出す動きが広がっており、生活費や債務返済のための現金需要が顕在化しています。
ツーポット制度は、加入者が年金を全額現金化することなく貯蓄の一部にアクセスできる仕組みであり、こうした柔軟性がある一方で、Momentum Corporateは、繰り返しの引き出しが増えている点を問題視しています。
同社のナシャリン・ポートラグ氏は調査結果を示し、引き出しの約44%が債務返済に充てられ、約23%が日常生活費の補填に、約20%が教育費に使われていると明らかにしたうえで、この傾向は家庭が直面する深刻な財務的圧力を反映しているとの認識を示しました。
ポートラグ氏はまた、人々が休暇や投資ではなく『生き延びるために』引き出している点を強調し、税年度ごとに一度という程度の利用に留まらない繰り返しの引き出しが見られることを踏まえ、家計の脆弱性が浮き彫りになっているとの見解を示しました。
こうした動きについて、レポートは中間層世帯がツーポット退職貯蓄の主要な引き出し主体であることを示しており、貯蓄の一時的な取り崩しが広がる現状は、将来の老後資金の確保に対する懸念を改めて鮮明にした形です。