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AIガバナンスを巡る二大潮流
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国際舞台で米中が人工知能を巡るサプライチェーンとガバナンスを争い、ブラジルは非従属を主張しています。
2025年12月にトランプ政権の旗の下で立ち上げられたPax Silicaは当初、日本やイスラエル、英国、UAE、シンガポール、オランダ、オーストラリアといった限られた“信頼できるパートナー”で構成され、同盟的な供給網の管理を志向してスタートしました。Pax Silicaはその後、加盟国を拡大し今年6月にはアルゼンチンやチリ、コスタリカらラテンアメリカ諸国を取り込み、これを経て改めて中国が7月に上海拠点でWaicoを立ち上げるという対抗軸が明確化した形です。
Pax Silicaは半導体や重要鉱物、エネルギーといったAIの生産チェーンを“安全”に保つために同盟国間で原料や素材へのアクセスを確保し、脆弱性の軽減や共同投資による供給網の強靭化を図ることを目的にしているとの認識を示しました。これに対しWaicoはオープンソースのAIを擁護し、すべての国に技術参加の扉を開くことを掲げ、技術を誰でも検証・改変・運用できる形で普及させることを志向していると述べられています。専門家らはこうした両者のモデルがもたらす影響について、米国側の枠組みは同盟国に有利に働く一方で「残りの世界を置き去りにする」リスクを孕むと指摘し、逆に中国側の開放路線は広範な参加を促すが受益国が自ら処理インフラや人材を整えなければ恩恵を受けられず、同時にインフラ提供を通じた影響力拡大という商業的側面も持つとの見方を示しています。
今後はブラジルら非従属国が自前のインフラを築けるかが鍵となる見通しです。