CMN、新たな融資枠「Fies Empreendedor」と「Desenrola Adimplentes」を規定
中央金融評議会(CMN)は3日、学生やクレジットアクセスが困難な層の資金調達を拡充するため、新設の二つのプログラムを規定する決議を承認し、Fiesの支払いを順守する受益者向けのFies Empreendedorと、正式な雇用関係や年金給付を持たない人々の債務再交渉を支援するDesenrola Adimplentesを明文化しました。
Fies Empreendedorは、Fundo de Financiamento Estudantil(Fies)の分割払いを期限どおりに維持している学生および元学生に対して、起業支援と定期的な返済を促すことを目的に、条件の異なる貸付枠を提供するものであり、適用される利率や返済期間、資金供給の仕組みについての詳細は財務省が通達で定める予定であるとしています。
決議ではFies Empreendedorの利率が最大で年11.19%に達する可能性を示し、その構成は二つの部分から成ると記されており、運営はBanco do BrasilとCaixa Econômica Federalが担い、受益者の種類に応じて個人向け・法人向けの条件が区別されるほか、据置期間中の利息については債務残高へ組み入れないことでいわゆる利子の複利化を回避する規定が盛り込まれています。
一方、Desenrola Adimplentesは、正式雇用や年金がないために債務の再交渉や新たなクレジット取得が難しい人々の金融システムへの復帰を促進することを目的に創設され、連邦政府(União)は予算の可用性に応じて最大30億レアルを供給できることとされ、Banco do BrasilとCaixaが金融仲介機関として参加機関へ資金を供給する仕組みとされました。
資金構成と報酬面では、連邦政府からの公的資金には年1%の報酬が付される一方で、公的銀行側の資金には現行のSelic金利(記事時点で年14.25%)に連動した報酬が適用され、参加する金融機関は公的資金を金融仲介機関に年1.25%で返還すること、さらにBanco do BrasilやCaixaが債務を直接交渉する場合には運営コスト低減を勘案して報酬が年0.5%に引き下げられる旨が規定されています。
なお、これら二つのプログラムは臨時法(Medida Provisória)1.373/2026によって創設されており、今回のCMN規定により運用開始の準備が整った形であるとされ、Fies EmpreendedorはFies支払者の信用アクセスを拡大し、Desenrola Adimplentesは現在クレジットを得にくい人々の再参入を容易にすることを目指している点が強調されています。
今後は、融資の具体的なアクセス基準や運用細則が財務省の通達で示されることになり、各制度の実効性はその運用ルールと参加機関の対応次第で左右される見通しです。