ロシア各地を襲った夜間の無人機攻撃、物流施設の火災と民間人の死傷相次ぐ
ロシア各地で夜間に行われた無人固定翼機による攻撃で、物流施設の火災や民間人の死傷が相次ぎ、治安当局や救急隊が現場対応に追われています。
防空当局は、モスクワ時間8月2日午後8時から8月3日午前7時にかけて、ロシア各地および黒海上空で合計131機のウクライナの無人固定翼機を撃墜・無力化したと発表しており、この間にベルゴロド、ブリャンスク、ヴォロネジ、カルーガ、クルスク、リペツク、オリョール、スモレンスク、トゥーラ、クラスノダール各州、クリミア共和国といった広範な地域で迎撃が行われたと説明しています。
中央部ウラジーミル州では、知事アレクサンドル・アヴデーエフが自身のMaxチャンネルで、同州ソビンスキー地区にあるワイルドベリーズ運営の倉庫施設がドローンに襲撃され火災が発生したと報告し、消防隊が現場で消火活動にあたる一方で従業員らは安全な場所へ移動させられ、同社とRuss(RWB)の共同会社は物流業務を他の拠点に振り替え、注文は別施設から処理・出荷されていると説明しました。
ウラジーミル州の現場では負傷者が報告されており、当初は若い男性が頭部を負傷したとアヴデーエフ知事が伝え、その後負傷者はさらに増えて計3人となったとして、女性が脚に軽傷を負い別の若い男性が指の負傷でソビンスキー地区病院で治療を受け、今後は外来での継続治療の見通しであると説明がありました。これを受けてロシア捜査委員会はウラジーミル州の物流センターへの攻撃に関連してテロ行為に関する刑事事件を開き、同委の捜査官や鑑識専門家が現場で回収された無人機の破片など物的証拠の鑑定に当たっていると、報道官スヴェトラーナ・ペトレンコが伝えています。
また、クリミア共和国でも夜間の攻撃により3人が死亡し2人が負傷したと知事セルゲイ・アクショーノフが自身のテレグラムチャンネルで述べ、死亡者の遺族に哀悼の意を表するとともに、負傷者への速やかな医療支援や地域当局による必要な支援を提供すると報告しました。地域の検察庁は住民の権利保護に向け状況を監督し、関係機関との連携を確保して迅速に対処しているとされています。
クラスノダール地方のゲレンジクでは、落下した無人機の破片により子どもを含む3人が死亡し13人が負傷したと知事ヴェニアミン・コンドラティエフが自身のテレグラムチャンネルで報告しており、負傷者は必要な医療支援を受けているほか、コンドラティエフ知事は攻撃が民間インフラを標的にしたと指摘して緊急対応および特殊部隊を墜落現場に展開させ、市長に対しては死亡者や負傷者の家族に対する完全な支援の提供を指示したと伝えられています。現地ではホットラインや運用本部が設置され、救急隊が複数派遣されるとともに、トゥアプセやクラスノダールからの追加支援要請が行われるなど、関係機関が連携して対応に当たっています。
一連の攻撃を受け、各地の検察庁が住民の権利保護や被害状況の監督を続けるとともに、捜査当局は回収物の鑑定や現場検証を進めており、今後の捜査結果や被害の詳細が明らかになるのを待つ状況です。TASSはこれら一連の出来事についての公的発表をまとめて伝えています。