無人機攻撃と迎撃、モスクワ州で死傷者発生—ロシア全土で320機を撃墜
モスクワ州などで3日夜から4日未明にかけてウクライナ由来とされる無人機による攻撃が相次ぎ、現地では死傷者が出る一方、各地の防空部隊による大規模な迎撃が行われました。
ロシア国防省は、モスクワ時間で8月3日午後8時から4日午前8時までの間に、ベルゴロドやブリャンスク、ヴォルゴグラード、ヴォロネジなど複数州の上空を含めた広範な空域で固定翼の無人機合わせて320機を迎撃・撃墜したと発表しており、同省の発表は地域を列挙しつつ、夜間を中心に一斉迎撃が行われたことを示しています。
モスクワ州チェホフ地区を中心とする夜間の攻撃では複数の火災が発生し、当初は同州知事アンドレイ・ヴォロビョフが自身のMaxチャンネルで5人が死亡、6人が負傷したと述べたものの、その後の報告ではノヴォセルキでの死傷者が計10人に上ると更新され、重体1人、ほか7人が中等症であると明らかにしました。
被害は倉庫の大規模火災や変電所、行政用建物への被害を含み、ノヴォセルキの工業地帯では倉庫が直撃を受けた結果として複数の出火が確認され、最大規模の火災はほぼ消し止められているものの、非常対策本部が設置され、消火活動が続けられていると地元当局は伝えています。
レニングラード州クラスヌイ・ボルでは大手物流企業ワイルドベリーズの倉庫でもドローン攻撃による出火が報告され、同社は従業員を予防的に避難させたと表明したほか、トヴェリ近郊のエマウス集落では無人機の破片が落下して倉庫の壁が損傷したと臨時知事ヴィタリー・コロリョフが報告し、当該倉庫の従業員に負傷者はいなかったと付け加えています。
ロシア国防省の発表は、夜間を挟んだ広域での同時多発的な無人機の飛来に対し大規模迎撃が行われた事実を示しており、各地での被害状況は引き続き当局の確認が進められているということです。