ホーム ブラジル 米、ブラジル産品に25%追加関税 相互主義で12.5%上乗せなら最大37.5%リスク

米、ブラジル産品に25%追加関税 相互主義で12.5%上乗せなら最大37.5%リスク

米、ブラジル産品に25%追加関税 相互主義で12.5%上乗せなら最大37.5%リスク

※本記事はTHE NEWSのアルゴリズムを用いて執筆されています。

この記事の概要

米国がブラジル産品に25%の追加関税を打ち出し、ブラジルはさらに12.5%の上乗せで最大37.5%に達するリスクを示唆して強く反発している。USTRは強制労働や森林破壊、PIXを問題視するが、ブラジルは国内の対策や国際的な正当性を訴え、法的論点で応酬している。表面化したのは“手段の有無”を巡る摩擦で、両国間の通商関係は一気に緊迫化するのか—この動きが意味するものとは。

米、ブラジル産品に25%の追加関税 最大37.5%のリスクが浮上

米国が22日に発表した措置により、ブラジルから米国へ輸出される一部の製品に対し25%の関税が課されることになり、ブラジル政府はさらに12.5%の上乗せ課税が追って行われる見込みを立てているため、最大で37.5%に達するリスクが現実味を帯びてきました。

米側の決定は、米通商代表部(USTR)が59か国と欧州連合を対象に行った調査報告書に基づくものであり、同機関は各国が『強制労働で生産された財の輸入を禁止する法的枠組みを課していない』と結論付けたことを理由として挙げており、これに対しブラジル政府は発表直後から強く反発して保護主義的措置だと位置づけるとともに、相互主義法(Lei de Reciprocidade)を活用した報復も辞さない構えを示しています。

問題の核心は、USTRが15日に示した25%関税の正当化理由にあり、同機関はブラジルが森林破壊や汚職を十分に取り締まっていない点、さらにはデジタル決済サービスPIXの運用が米国企業に不利益を与えている点などを列挙しているのに対し、ブラジル側はこれらの非難を否定すると同時に、調査過程で強制労働対策に関する国内の法的・技術的情報をホワイトハウスに提供していると説明しています。

ブラジルは国際労働機関(ILO)から長年にわたり強制労働や奴隷に類する労働との闘いで模範的と認められてきたと主張しており、2026年2月に公布された法令第12.857号でILOの第29号条約(強制労働条約)への加盟が正式化されたことを挙げるほか、同機関の加盟187か国のうち6か国が未加入であり、米国もその一国である点を指摘して、米国の議論の一部が相対化されるとの立場を示しています。

専門家はここで二つの法的論点を明確に分けて理解すべきだと指摘しており、Ibmec-SPの国際法教授チアーゴ・ロメロは、自国領内で発生する強制労働への対処と、他国で生産された物品の輸入を税関で差し止めるための手段を国内法に組み込むこととは法的性質が異なると説明し、ブラジルには労働刑罰(刑法第149条)や移動監督グループ(Grupos Móveis de Fiscalização)といった長年の取り組みや、約6万6千人が救出された実績、違反企業を列挙する『lista suja』の運用(最新版は4月時点で568社を掲載)など、国内的な対策の“中身”が存在すると強調しました。

一方で、米国側が指摘する『輸入差止めのための税関上の明確な手段』の欠如という指摘については、ブラジル国内に米国の関税法第307条に相当する鏡像的仕組みが整っていないことが実務上のギャップであるとする見解があり、ロメロはこれを『手段の空白であって政策の怠慢ではない』と評したうえで、米国が自国の規範を他国に事実上輸出する形で課税を要求することの危うさを指摘しています。

立法面でも議論は継続中で、児童労働や強制労働で生産された製品の輸入禁止を目指す法案(PL 2.799/2015)は約11年間議会にとどまっており、2025年と2026年に委員会承認を得たものの最終決定は未了であるため、FGVのジャン・メネゼス・デ・アギアル教授は、法案未成立のみをもって『ブラジルは闘っていない国だ』と分類することはできないと述べ、米国からの圧力を政治的・選挙的な動機によるものと批判しました。

今後の展望として、ブラジル政府が示唆する追加12.5%の公布は関税が累積するかどうかを左右し、開発・産業・商業・サービス省のマルシオ・フェルナンド・エリアス・ホーザ大臣は金曜(24日)公布の見込みを示しており、両国間の通商摩擦が一気にエスカレートする可能性が高まっています。

TH
THE NEWS 記者
THE NEWS 編集部 2026年8月8日
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