MDB、全国連合を結成せず大統領候補擁立を見送る
ブラジル最大の政党で会員数が200万人を超えるMDBは27日の全国大会で、今年の大統領選に候補者を擁立せず全国規模の連合を結成しないことを正式に決定しました。
同党は分裂回避を理由に、全国的な結束を図ることを見送り、州ごとの政治環境に応じて州支部が地方連合の可否を判断する裁量を認める方針を示しており、この方針は党内の多様な勢力を抱える現実を踏まえた対応だと位置付けられています。
全国代表のバレイア・ロッシ氏は投票結果を発表し、「77.3% dos nossos convencionais votaram. Nós tivemos 392 votos 'sim'. 363, 'não'. 29, no total de 392 votos computados. Portanto, nossa convenção nacional aprova a não coligação para a eleição nacional.」と述べ、大会が全国的な連合不成立を可決したことを明らかにしました。
党内にはルラ大統領支持の上院議員レナン・カルヘイロスのような人物と、ジャイル・ボルソナーロに近いとされるサンパウロ市長リカルド・ヌネスのような人物が同居しており、こうした対立する路線の混在が今回の見送り決定を促した背景にあると説明されています。
こうした決定を受けて同党は今後、州知事選や州議会選に注力するとともに、上院議員と連邦下院議員の議席を増やして国会での勢力を拡大する戦略に重心を移すと明言しており、地方組織の強化を通じて議会での影響力を高める考えです。
大会は2022年に採用した形式を踏襲してバーチャルで実施され、かつてのように党の主要人物が講堂に一堂に会する形は取られませんでした。
一連の動きは、国内での路線対立と多様な支持基盤を抱える政党が、全国選挙という場面で分裂を避けつつ影響力を維持しようとする現状を改めて浮き彫りにした形です。