電力改革の次段階、料金引き下げが最重要課題
シリル・ラマポーサ大統領は、ロードシェディングが概ね解消した一方で電力料金の急騰が主要産業に深刻な圧力をかけており、改革の次段階は料金引き下げに焦点を当てるべきだと強調しました。
大統領はビジネスリーダーに向けた演説で、不正接続に伴う地域的な負荷削減といった課題は残っていると認めつつ、供給の安定を確保したうえで工業成長や投資、雇用創出を支える競争力ある電力価格のバランスを取る必要があると述べました。
「電力はまた手頃でなければならない」とラマポーサ氏は指摘し、過去二十年間にわたり電気料金がインフレを大きく上回る速度で上昇してきたことを挙げて、エネルギー集約産業にとって料金が存在を脅かす深刻な課題になっていると強調しました。
大統領はさらに、多くの同業者が『何もしなければ閉鎖し、何千人もの人々が職を失う』と警告してきた現状を紹介し、電気料金が場合によっては労働費用をも上回ることで製錬所やその他のエネルギー集約事業が閉鎖や生産縮小に直面している実態を改めて示しました。
一旦製錬所が閉鎖されれば生産能力や技能、輸出収益を失い産業のバリューチェーン全体が弱体化して雇用を失うため、ラマポーサ氏は供給の信頼性だけでなく電力コストの削減こそが次の改革の核心だと結論づけました。
今後は料金と供給の両立を図る施策が不可欠であり、政府の取り組みが南アフリカの工業競争力の回復と雇用維持を左右するとの見通しを示した形です。