スパイ技術取引で国家職員を装った疑い、被告らの通話記録が示唆
プレトリアのマドランガ調査委員会での公聴会で、証拠担当弁護士マシュー・チャスカルソンは、殺人被告カティソ「KT」モレフェらが外国との技術取引に際し自らを南アフリカ国家の職員であると名乗っていたと証言しました。
チャスカルソン氏は、ムスワジ・ムシビの携帯電話から抽出された通信記録が、三人が外国の供給業者とやり取りする際に南アフリカ国家の代表であると自ら示していたことを示唆していると述べ、これが当該取引の性質を巡る疑念を深めた形です。
弁護士は、ムシビ、スティーブ・モツミ、モレフェの三人がエスワティニ政府向けに監視や通信妨害(ジャミング)に用いられるとされるいわゆる「グラバー」技術の提供や販売を試みていた疑いがあると指摘し, これが国際的な輸出管理や国家の責務に関する重大な懸念を呼んでいると付け加えました。
同氏は、最終的に取引が成立したかどうかはいまだ不明だと述べ、しかし正式な売買が確認されていなくとも被告らがその技術へアクセスし、自己の目的で利用する可能性は否定できないと強調しました。
またチャスカルソン氏は、通信には技術提供者とされるインバシス社側が被告らに対し南アフリカ国家を代表する名目で契約に署名するよう促すやり取りが含まれていたとされ, その文言が事実であれば国家の名義が私的取引に利用された疑いを強めるものだと述べ、事実関係の解明が重要だと訴えました。
マドランガ調査委員会は現在も通信記録や関連証拠の精査を続けており、チャスカルソン含む関係者の証言を踏まえて今後さらに詳細な審理が進められる見通しです。