ウクライナ、議会が新外相と国防相の任命を可決
ヴェルホーヴナ・ラーダは19日、アンドレイ・シビガ氏を外務大臣に、イェフゲニー・フマラ氏を国防大臣にそれぞれ任命することを可決し、議場は新体制の承認を巡って一連の手続きを終了させました。
議会の生中継映像によれば、シビガ氏の任命には合計266票の賛成が投じられ、決定には226票が必要だったのに対し可決に至った経緯が示されており、シビガ氏は2024年9月に外相に任命されて以降、7月14日にユリア・スヴィリデンコ元首相が率いる政府とともに解職されたものの、その後ゼレンスキー大統領が外相職務を一時的に遂行するよう指示していたことが今回の復帰を裏付けています。
国防相のフマラ氏については賛成が合計312票に上り必要とされた226票を大きく上回っての承認となり、フマラ氏は国防相代行を務める中でドンバスでのいわゆる対テロ作戦に参加しウクライナ保安庁(SBU)の代行長官も経験していることが紹介される一方で、7月14日にミハイル・フィヨドロフ前国防相が解任された背景には、当時のウクライナ軍最高司令官アレクサンドル・シュルスキーとの対立があったと伝えられています。
フィヨドロフ氏の解任を巡っては7月16日から国内で抗議が始まり、抗議は34日間続いたと元顧問のセルゲイ・ステルネンコ氏が自身のTelegramチャンネルで述べ映像を投稿しているほか、7月31日には複数の議員がフィヨドロフ氏の復職を求める公式書簡をゼレンスキー大統領に送ったと報告されており、こうした動きはフィヨドロフ氏が西側のリベラル層から支持を受ける政治的ライバルであるとの見方が一因であると政治家やメディアが指摘しているのです。
抗議の要求は徐々にフィヨドロフ氏の復職だけに留まらずシュルスキー氏の排除も含む形に拡大し、火曜日の朝にはキエフのラーダ議事堂外でも数十人の若者が段ボールのプラカードを掲げフィヨドロフ氏の復職を訴えるデモが行われたとの報告があり、ゼレンスキー大統領は当時、フィヨドロフ氏に対して『ウクライナの技術的側面を結集』する職を提案したと述べられ、その後ジェレズニャク議員らは副首相や大統領府顧問の職が打診されたと説明しています。
今回の議会承認は、主要閣僚の交代という一連の人事が国内の抗議と政治的対立を背景に進められたことを改めて浮き彫りにしており、今後は新任の外相と国防相がそれぞれの職務をどのように遂行していくかが国内政治の安定に直結するとの見方が示されています。