ホーム インド インド、2025–26実質成長7.6% 名目8.6% 基準年2022–23に変更

インド、2025–26実質成長7.6% 名目8.6% 基準年2022–23に変更

インド、2025–26実質成長7.6% 名目8.6% 基準年2022–23に変更

※本記事はTHE NEWSのアルゴリズムを用いて執筆されています。

この記事の概要

インド政府(MoSPI)は2025–26会計年度の実質成長率を7.6%、名目で8.6%と予測したと発表した。製造業の台頭と基準年の見直しが成長の「見え方」を変えつつある一方で、IMFの評価や一人当たり所得の課題がくすぶる。だが、その勢いは本当に国民生活の改善につながるのか――この動きが意味するものとは。

インド、2025–26会計年度の実質成長率を7.6%、名目は8.6%と見込む

インド統計・計画実施省(MoSPI)は、2025–26会計年度の実質GDP成長率を7.6%、名目GDP成長率を8.6%と見込んでいるとの推計を発表しました。

政府の推計によりますと、2025–26の全体的な経済パフォーマンスは、第2四半期に記録された8.4%、第3四半期の7.8%といった強い実質成長を経て支えられており、特に10月―12月期における実質7.8%の伸びが景気の底堅さを示しているとのことです。

過去数年間の趨勢を見ると、インド経済は比較的安定した勢いを維持しており、実質成長率は2023–24に7.2%、2024–25に7.1%を記録し、同期間の名目成長率はそれぞれ11.0%、9.7%となっているほか、公式データでは2021–22に8.7%、2022–23に7.2%の成長が示されています。

基準年の見直し以降の過去3会計年度では製造業が成長の主要な原動力として台頭しており、製造業は2023–24および2025–26に二桁成長を記録したとされ、これに加えて第2次産業および第3次産業も拡張を支え、2025–26にはいずれも9%超の成長を示したとしています。

MoSPIはまた、従来の基準年2011–12から新たに2022–23を基準年に変更した新系列の年次・四半期の国民経済計算を公表しており、この基準年の見直しは新しいデータ源の導入や推計手法の改善、経済活動のカバレッジ拡大を通じて経済構造の変化をより適切に反映するための措置だと説明しています。選定された2022–23がパンデミック後の比較的通常の年であり、各部門で包括的なデータが利用可能であったことも理由に挙げられています。

加えて、MoSPIは消費者物価指数(CPI)や鉱工業生産指数(IIP)を含む他の主要マクロ経済指標についても基準年を改定しており、国際通貨基金(IMF)が基準年データの更新の必要性を指摘してインドの国民経済計算の方法論に『C』評価を付与したとの指摘もあります。

一方で、インドは過去10年で世界における経済規模の順位を引き上げ、2013–14には11位だった経済規模は現在、世界で4番目となっているものの、一人当たり所得のさらなる向上は依然として重要な優先課題であり、かつて2013年に『フラジャイル・ファイブ』の一角と見なされた時期を経て、現在は主要経済の中でも最も高速で成長する国の一つとなっているという評価が示されています。

こうした一連の動きは、成長の勢いと構造的な改善が観測される一方で、国民生活の質向上や所得分配といった政策課題が並存していることを改めて浮き彫りにした形です。

TH
THE NEWS 記者
THE NEWS 編集部 2026年8月21日
関連記事