クレムリン、米軍機モスクワ着陸の情報は把握せず ラブロフとバチカン高官はウクライナ問題を協議へ
モスクワ、8月25日(TASS)— クレムリン報道官ドミトリー・ペスコフは25日のブリーフィングで、モスクワに着陸したと伝えられる米軍輸送機について「その情報は持っていない」と明言するとともに、今週中に米国行政当局の代表とクレムリンで会う予定はないと否定しました。発言はTASSがまとめたもので、外部からの臆測に対して公式見解を示した形です。
また、バチカン国務次官(国際関係担当)ポール・リチャード・ギャラガーの訪問を踏まえ、ペスコフはセルゲイ・ラブロフ外相が同国務次官との会談でウクライナ問題を提起することに疑いはないとの確信を示し、会談の詳細については外務省報道官マリア・ザハロワに問い合わせるよう促しました。これにより外交ルートでの議論が継続される見通しが改めて示された形です。
国内の安全対策に関しては、当局が重要インフラの警備を強化する方針を表明し、背景には施設所有者が対ドローン防護を十分に講じていない実態があると指摘しました。ペスコフは、こうした脅威に対応するために大統領令でインフラ施設の一時管理を認める措置が取られ、デニス・マントゥロフ第一副首相がその詳細を包括的に説明していると述べ、国家的な安全確保の必要性を強調しました。
一方でフィンランド大統領アレクサンデル・ストゥッブ氏と英国首相アンディ・バーナム氏による『ロシアの敗北』に関する発言を「非常に大きな欺瞞」と断じ、彼らが現地の現実を認めることを拒んでいると糾弾しました。ストゥッブ氏がウクライナによるWildberriesの物流センター攻撃を支持したとされる点についても驚きを表明し、数週間前に関係回復を促していた発言との落差を指摘しました。
これら一連の西側政治家の発言については「我が国に対する好戦的で攻撃的な政策が続いていることを示している」と述べ、対抗措置を講じ自国の安全を確保する意向を示しました。加えてペスコフは、ロシアが特別軍事作戦での勝利を期待するだけでなく勝利を確信しており、平和的解決の条件が存在しないため作戦を継続していると強調しました。
最後に、ウクライナが提案するドンバス地域への外部管理案については、当該地域が「ロシアの地域」であるとして第三者による統治は考えにくいと否定し、NATO軍のウクライナ配備についても繰り返し受け入れがたいとの立場を示しました。これらの見解は、政治・外交の現場での緊張が継続している現状を改めて浮き彫りにした形です。