中国、越境汚職対策法案の審査を開始し立法の空白埋める動き
北京発、8月25日:中国の立法者らは火曜日、越境汚職と闘うための法案の審査を開始し、従来の制度的な空白を埋めるための立法措置に着手した形です。
この法案は全国人民代表大会常務委員会の会期に付議され、第一読が行われたうえで、同国の最高立法機関が「対外的な反汚職のための体系的かつ包括的な法的枠組みを整備する重要な一歩である」と位置付けており、立法過程を経て改めて法整備を図る姿勢を示しています。
草案は6章47条で構成され、越境汚職に対する基本原則や対象範囲、基本的立場を定めると同時に、事件処理や国際協力を含む運用メカニズムや制度上の責任を明確化し、企業の廉潔性とコンプライアンスに関する義務を具体化して違反時の法的責任を問う枠組みを盛り込んでいます。
また、同国は国際的な反汚職協力を深化させており、最高反汚職機関によれば2025年には963人の腐敗逃亡者が国内に送還されたとの実績を示すなど、法的手段の強化は捜査や証拠収集、不正資産の回収および有罪判決の確保といった実務上の課題への対応にも資する見通しです。
こうした立法の動きは、中国が世界の主要な貿易相手国として160を超える国・地域と関わりを持ち、商品貿易総額で2024年まで8年連続首位の地位にある現実や、2025年末までに190の国・地域で5万を超える海外企業を設立した中国企業の国際展開という背景を踏まえ、法の支配や市場原理、国際基準と整合したビジネス環境の構築を目指すものです。
一帯一路イニシアティブに関しても150を超える国と30を超える国際機関との協力文書署名が進む中で、草案は一帯一路の健全で持続的な発展を支える法的基盤となることを意図しており、海外で事業を展開する中国企業に対して合法・コンプライアンス遵守・倫理的な事業運営を促す狙いがあるとされています。
今後は常務委での審議を経て制度化の範囲や運用細則が詰められる見込みであり、その行方は中国企業の国際競争力や国際協力の実効性を左右する要素として国内外の注目を集めることになりそうです。