欧州地下ガス備蓄、2013年以降で最低水準
欧州の地下ガス貯蔵(UGS)施設の在庫率が26日、2013年以降で最低の水準に達したと、Gas Infrastructure Europeのデータを基にタスが算出しました。
現在、欧州のUGS施設は充填率が63.28%にとどまり、この日の5年平均を17.24ポイント下回るほか、前年の76%と比べても大幅に低く、監視が2011年に始まって以来同日に記録された最低水準となっており、地域の備蓄の脆弱性を裏付ける形です。
EU域内の貯蔵施設に蓄えられているガス量は約69.2bcmで、これは昨年の備蓄より14.3bcm少なく2013年以降で最も低い量である一方で、今月に入ってからの地下貯蔵への正味注入量も6年ぶりの低水準に落ち込み、総じて4月上旬以降に今冬に必要と見込まれる量のうちわずか57%にあたる39bcmしかUGSに注入できていない状況です。
欧州委員会は加盟国に対し、各年10月1日から12月1日の間にUGSを90%まで満たすことを求め、充填が困難な場合は10%の柔軟性を認めているため、2026–2027年の秋冬期開始時点までに正味注入量は少なくとも68bcmに達していなければならないとの基準が示されており、こうした数値目標を前に各国の追加注入が遅れれば供給不安や市場の緊張が高まる懸念が残ります。
期限までの追加注入が確実に行われるかが今後の焦点となります。