TotalEnergies、Arctic LNG 2の10%持ち分をNordLineへ移転完了
フランスのTotalEnergiesは27日、同社が保有していたArctic LNG 2プロジェクトの10%に相当する持ち分をノヴァテクの子会社であるNordLineへ移転する手続きを完了し、これにより同社はもはや当該プロジェクトの株主ではないことを公式に確認しました。
移転合意の一環として、TotalEnergiesは、これまで株主がプロジェクトに提供したローンについて同社が有していた持分相当額、約13億ドルの償還をArctic LNG 2から受ける権利を保持しており、同社はそのような償還について「適用される制裁の対象となる場合には将来実施される可能性がある」と指摘しており、制裁の影響下では実行が制約され得るとの見解を示しました。
ロシア側の手続きに関しては、ウラジーミル・プーチン大統領がNordLine LLCによるTotalEnergiesからの10%取得を承認する法令に署名しており、NordLineは今年5月に設立されたノヴァテクの子会社として位置付けられていることが明らかになっています。
プロジェクトの位置付けと参加構成をみると、Arctic LNG 2はノヴァテクによるヤマルLNGに次ぐ大規模な液化天然ガス開発であり、取引前の参加比率はノヴァテク60%、TotalEnergies10%、中国のCNPC10%およびCNOOC10%、Japan Arctic LNG10%(同社の持ち分は三井が25%、JOGMECが75%)で、年間能力660万トンを想定したトレイン3本の建設計画が掲げられていました。
なお、米国財務省は2023年11月2日にArctic LNG 2を制裁リストに追加しており、今回の持ち分移転と償還権の扱いは、こうした国際的な制裁措置が今後の資金流れやプロジェクト運営に与える影響を改めて浮き彫りにした形です。