ディディザ議長、不信任決議を乗り切る
国民議会議長トコ・ディディザに対する不信任決議は本日早朝の下院採決で否決され、282人の反対により議長は職務に留まることになりました。
問題となった決議案は経済的自由戦士(EFF)が提出したもので、焦点はディディザがシリル・ラマポーサ大統領に対する弾劾手続きを停止させようとする目的でウェスタンケープ高等裁判所に申し立てられたラマポーサ側の差し止めの緊急申し立てに反対しないという決定にあるとされ、EFFの指導者ジュリアス・マレマは討論でディディザが公平性を示さず自らの政党を優先したと強く主張しました。
これに対し、アフリカ民族会議(ANC)のチーフホイップ、ムドゥミセニ・ントゥリは反論し、ディディザは憲法裁判所が5月に示した弾劾委員会の設置命令を迅速に実行したという記録があることを挙げてマレマの批判を退ける形となり、討論の席上では両者の主張が対立する構図が明瞭になりました。
採決の読み上げでは、副議長アネリー・ロートリエ博士が「決議案に賛成、101。決議案に反対、282。したがって、決議案は承認されない」と宣言し、その後ディディザは議長席に留まる運びとなりました。
また、民主同盟(DA)のチーフホイップ、グリニス・ブレイテンバッハは討論で、ディディザのやり方に関しては異議を唱え続けると述べる一方で、罷免に必要な基準は満たされていないとの判断を示し、議会がその憲法上の権限を守ることを要求し続ける立場を明らかにしました。
一方で、uMkhonto we Size党(MKP)はディディザが行政府に有利となる判断を重ねたと批判し、同党の国会議員フィラサンデ・ムキゼはEFFの決議案を支持すると述べたうえで、「委員会を設置するという命令に従うことは、法的攻撃を受けた際に委員会を放棄することを正当化するものではない。行政府に有利に、議会の制度的地位を直接犠牲にして行使される裁量は裁量ではなく怠慢である。そして議長が独立していると見なされる能力を放棄するとき、彼女はこの議場を統率する信頼を放棄する」と強く批判しました。
今回の採決は、議会内での手続きと司法判断の扱いを巡る対立が改めて表面化した場となり、各党の間で議長の公正性や議会の制度的地位を巡る議論が続く見通しです。
(映像出所:SABC Newsの現場映像に基づく報道)