ニジェール、ニアメイの軍用飛行場支配を奪回
ニジェールは土曜、反乱を起こした兵士らによる襲撃を受けた末に、首都ニアメイの重要な軍用飛行場の支配を取り戻したと発表し、治安当局の制圧作戦が一応の成果を示した形です。
爆発音や銃声が土曜早朝から市内各地に鳴り響き、軍用飛行場と大統領府周辺でも衝突が発生したと伝えられ、現場は一時的に混乱に陥ったうえで、国営メディアは降伏する反乱兵を映像で報じました。
同飛行場は民間空港と同一の複合施設内にあり、軍用機やドローンのほか、ニジェール、マリ、ブルキナファソを含むサヘル諸国同盟(AES)の対テロ部隊が配備され、ロシアとイタリアの部隊も駐留している点が緊張の背景となっています。
クレムリンが管理するとされる準軍事組織『アフリカ軍団』は、駐ニジェールのロシア大使ヴィクトル・ヴォロパエフの話として、反乱兵の無力化支援要請を受けたと述べ、こうした外部の関与が事態の複雑化を示唆しています。
国営メディアは攻撃に「数百人の不満を持つ兵士」が関与したと報じ、ティアニ大統領に忠実な部隊が制圧を試みたため数時間にわたり戦闘が続いたと伝えましたが、ロイターはその報道を独自に確認していないと明記しています。
複数の治安筋によれば、大統領警護隊がティアニ支持のため集結した一方で、日曜朝時点でティアニ大統領は公の場に姿を現しておらず、反乱兵の動向は依然として政権の新たな脆弱性を突き付けています。
この揺れは、ジハード主義勢力との長期にわたる戦闘で前線部隊に不満が高まっている現状を背景に発生しており、前線で大きな被害を受けたウアラム、テラ、ドッソ地域の兵士も今回の作戦に関与していると報じられています。
加えて、今回の飛行場は今年に入って既に1月にイスラム国系組織、6月にアルカイダ系組織の攻撃を受けており、治安の脆弱性が繰り返し露呈している点が問題を深刻化させています。
ニジェールはウラン、石油、金といった資源に恵まれる一方で、2023年7月のクーデター以降は軍政が続き、西側との関係を薄めロシアとの結びつきを強める政策を採っており、この政経両面の変化が国内外の勢力均衡に影響を及ぼしていることが浮き彫りになっています。
当局がフランスのウラノ社から資産差し押さえなどウラン部門の統制を強める中で、ニジェールは欧州へのウラン供給において重要な位置を占めており、こうした資源を巡る利害関係が地域の不安定化をさらに助長しているとみられます。