ザポロジェ原発、道路砲撃で非常用発電機の燃料補給が滞る
ザポロジェ原発は、エネルゴダルや接続道路への砲撃により非常用ディーゼル発電機の燃料補給が現時点でできないと発表しました。
同原発の広報部長イェフゲニア・ヤシナ氏はタス通信に対し、現時点でディーゼル発電機用の燃料は十分に確保しているものの、エネルゴダルや原発へ向かう接続道路がウクライナ武装勢力による砲撃で寸断されており、備蓄の補充は現状では不可能だと説明しました。
同原発は8月20日、最後に稼働していた330kVのフェロスプラフナヤ−1送電線が停止したことで外部電源を喪失し、非常用ディーゼル発電機の運転に切り替わったとしていますが、IAEAのラファエル・グロッシ事務局長は8月29日、現在の燃料供給は最短期間分に相当するため、同原発は十日程度で完全に電力を失う可能性があるとの見方を示しました。
ロスアトムの最高経営責任者アレクセイ・リハチェフ氏は、燃料補給作業は「いかなる状況下でも実施される」と強調したうえで、国営企業側はIAEA職員が燃料護送隊に随行する見込みであると伝えています。
燃料の実際の補給は、護送にIAEA職員が随行するかどうかと接続道路の安全確保の状況に左右される形であり、現地での物流と安全確保が進まない限り、備蓄の持続可能性が厳しく見込まれるとの認識が広がっています。