ホーム ブラジル ブラジル、2027年予算案 一次黒字834億レアル 財政枠外含め実効186億レアル

ブラジル、2027年予算案 一次黒字834億レアル 財政枠外含め実効186億レアル

ブラジル、2027年予算案 一次黒字834億レアル 財政枠外含め実効186億レアル

※本記事はTHE NEWSのアルゴリズムを用いて執筆されています。

この記事の概要

政府は2027年予算案で一次黒字を掲げ均衡をアピールしたが、財政枠組みの外を含めると実効的な余裕は急速に縮小する。法的除外やトリガー措置が数十億レアルの見通しを左右する中、表向きの“黒字”の実態には疑問符が付く。こうした駆け引きがブラジル財政の先行きをどう変えるのか、この動きが意味するものとは。

ブラジル、2027年予算案は一次黒字を見込むも実効黒字は限定的

31日に国会へ送付された2027年予算案は、一次黒字をR$ 83,4 bilhõesと見積もっており、政府は来年の均衡予算を確保する方針を示しました。

しかし、財政枠組みの外の支出を含めると来年の実効的な一次黒字見込みはR$ 18,6 bilhõesにとどまり、枠組みの適用の有無で見通しが大きく変わる形です。

計画・予算相ブルーノ・モレッティは会見で「我々の主要なメッセージの一つは、来年は均衡した予算を持つということだ」と述べたうえで、一次黒字が公的債務の利子を除いた政府の収入と支出の差を示すことを改めて説明しました。

現行の財政枠組みは、GDP比で上下0.25ポイントの許容マージンを設けており、政府はこの仕組みにより目標を逸脱することなく年末にGDPの0.25%の黒字で終えることが可能だと位置付けています。

予算案は純総収入をR$ 2,849 trilhões(GDPの19,27%)と見込み、総支出をR$ 2,83 trilhões(GDPの19,14%)と試算しているものの、一次結果の計算は中央政府(国庫、社会保障、中央銀行)に限定しており、これらを照合すると実効一次黒字はR$ 18,6 bilhões(GDPの0,13%)になるという形です。

一方で、目標の達成計算からR$ 64,8 bilhõesの支出を除外すると連邦の収支見通しは改善し、一次黒字の見積もりはR$ 83,4 bilhõesへと拡大して目標のR$ 73,2 bilhõesをR$ 10,2 bilhões上回ることになります。

この除外措置には、2023年末に最高裁判所との合意に基づきプレカトリオ(確定判決による政府の債務)に関する支出が一次結果の目標計算の外となったことや、近年可決された法律が医療や教育、防衛に関する一部支出を財政目標から除外している点が含まれており、こうした法的扱いが見通し改善に寄与しています。

財政枠組みのトリガー措置についてモレッティは、支出成長を抑制する仕組みが効果を発揮して義務的支出の伸びを抑えていると説明し、具体例として公務員費の増加をインフレ上昇率の上に0.6%までに制限する規定が来年約R$ 9 bilhõesの節約をもたらす見込みであると指摘しました。

さらに、同枠組みの第14条で導入されたトリガーは、FNDCT(国立科学技術開発基金)など法的に連動する支出の成長をインフレ上昇率の上に2,5%までに制限すると定めており、同条の上限は追加でR$ 8,9 bilhõesの節約を生むとの見込みが計画・予算省の試算には盛り込まれています。

また、2025年に記録された財政赤字を受けて発効する別の規定は、2027年に新設・拡大される税制優遇措置を禁じるものであり、モレッティはこの規定による節約見積もりを示さなかったものの、こうした多層的な抑制策が総じて財政目標に余裕をもたらしているとの認識を示しました。

TH
THE NEWS 記者
THE NEWS 編集部 2026年9月1日
関連記事