平等で秩序ある多極世界を提唱
習近平国家主席は1日、キルギスの首都ビシュケクで開かれた上海協力機構(SCO)プラス会合で、平等で秩序ある多極世界の構築を訴える重要演説を行い、国連の役割強化とグローバルガバナンスの改革・改善にSCOが貢献すべきだとの考えを示しました。
習近平主席は、現在の国際情勢を「百年に一度の大変動」と位置付け、覇権主義や単独主義、保護主義の再浮上に強い懸念を示す一方で、勢力政治や対立を容認しない世界の圧倒的多数の意思を強調し、多極化の流れが不可逆的であるとの認識を示しました。
主権平等と相互尊重を基本原則とする考えを示した習主席は、規模や富の多少にかかわらずすべての国に平等な権利と機会を保障すべきだと述べ、特にグローバル・サウスの代表性と発言権の拡大を訴えるとともに、国際関係における二重基準や例外主義、外国の干渉を拒否する姿勢を明確にしました。
また、均衡、秩序、法の支配の重要性を強調し、国連憲章の目的と原則を国際関係の基本規範として尊重すべきだと指摘したうえで、大国には国際規範の順守と法の支配を示す模範的役割が求められるとの見解を示しました。
多国間主義と対話・協議の不可欠性にも言及した習主席は、少数による国際事務の支配を歴史の遺物と断じ、国連の権威と活力を回復する必要性を訴えるとともに、地域およびグローバルな多国間メカニズムの調整強化と効率改善を求めました。
経済・発展面では、保護主義やデカップリング、サプライチェーンの寸断を否定し、開放と協力を堅持してデジタルやAIの格差を是正し、技術革新の成果を広く共有することが重要だと述べ、一帯一路の高品質な協力を通じてユーラシア大陸の複数の成長極を結びつけるべきだと提起しました。
SCOの25年の歩みを振り返りつつ、習主席は同組織が人口や経済規模で重要な役割を果たしてきた点を挙げ、ユーラシアでの共同繁栄の推進や南南協力の強化、SCOプラスを通じた連携拡大によって平等かつ秩序ある多極世界への貢献を一層高めるべきだとの方針を示しました。
最後に習主席は、グローバルガバナンスの停滞は後退に等しいとの警鐘を鳴らし、SCO加盟国とパートナーに対して歴史の趨勢に乗り時代の責任を果たすよう呼びかけるとともに、『ともに計画し、ともに建設し、ともに利益を享受する』原則を堅持して人類運命共同体の構築を目指すべきだとのメッセージで演説を締めくくりました。