米国、イランへの新たな攻撃の波を開始
米国はホルムズ海峡周辺でイランを標的にした新たな攻撃の波を開始し、1か月にわたる直接的な軍事行動の停滞を経て、局面を一気にエスカレートさせた形です。
米中央軍は、ホルムズ海峡での商船に対する攻撃未遂や同地域での米軍に対する攻撃に対応する措置として、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)を標的にしていると表明しており、この発表は数週間にわたり経済的な膠着状態に陥っていた6か月に及ぶ衝突の流れを受けて出されたものです。
こうした軍事的応酬は、米国とイランが軍事的報復の連鎖に再び陥りつつあるとの観測を強めており、1か月の停滞を経て改めて攻撃を強化した今回の動きは、両国間の対立が単発の事件にとどまらない構図を浮き彫りにした形となっています。
戦闘の再燃はエネルギー市場にも速やかに波及しており、国際指標であるブレント原油は1バレル94ドルを上回る水準で推移し、世界で最も重要な石油航路の一つである同海域を通る供給への懸念が高まっているのが現状です。
イラン国営テレビは国内南部の港湾都市バンダルアッバース周辺で爆発があったと伝えているものの、最新の攻撃の規模や被害状況は依然として明らかになっておらず、不透明な情勢が続いています。
今回のエスカレーションは、週末に米国がイラン領ララク島を攻撃したことを経て、その後にイランがヨルダンにある米軍拠点を標的に攻撃したことに続くものであり、一連の動きは地域の緊張を一層高める展開となっているとの見方が出ています。