中国、地球―月空間に国際キューブサット群を構築へ
中国は地球―月空間の観測網を目指し、国際的なキューブサット群の構築計画を正式に始動しました。
地月空間は低軌道から地球から約200万キロメートルに及ぶ新たなフロンティアであり、有人月面ミッションや月面基地建設の重要な運用領域となる一方で、従来は孤立した点観測に依存して空間的・時間的なカバレッジに穴が生じてきたため、その空白を体系的に埋める必要があると専門家は指摘しています。
この必要性を受けて立ち上げられた地月キューブサット・コンステレーション(C3)計画は、各機が30キログラム以下の小型衛星30機で構成され、2030年までの打ち上げ・展開を目標とするものであり、世界中の研究者や機関に開放して開発途上国にも深宇宙ミッション参加の機会を提供する方針です。
複数衛星・複数地点からの同期観測を通じて、コンステレーションは宇宙天気事象の進化を包括的に追跡し、ガンマ線バースト検出ではサブアーク秒の位置決定精度を達成することを可能にするとされ、こうした高精度データは将来の有人着陸時の生命安全評価や地月空間環境の最先端研究に中核的な支援を与える見通しです。
本イニシアチブは深宇宙探査研究所(DSEL)と国際深宇宙探査協会(IDSEA)が共同で立ち上げ、アジア太平洋宇宙協力機構の支援を受けて進められており、タイ、セルビア、エジプト、セネガル、インドネシアなどの研究機関が既に参加表明しているほか、技術訓練や統一インターフェース標準の整備を通じて開発途上国の参画を促進する計画となっています。
工学開発の第1段階は既に始動しており、衛星本体や搭載機器、追跡・制御システムなど主要構成要素の総合設計検討がほぼ完了に近づいているとされ、DSEL側は今後の国際協力を通じてプロジェクトの実装を加速させる見通しを示しています。
「我々は世界中のパートナーと協力し、深宇宙に関する人類の知識の限界を押し広げることを期待している」とIDSEA副会長のHu Zhaobin氏が述べたことは、こうした国際連携が観測のネットワーク化を通じて断続的な点観測を連続観測へと転換し、地月探査のデータ基盤を大きく変革するとの狙いを改めて鮮明にした形です。