海運を襲う過去最大級の攻撃波
ホルムズ海峡付近でイランが10隻の船を攻撃したと発表し、米国との対立が激化する中、海運を巡る過去最大級の攻撃波が一気に顕在化しました。
攻撃の報道を受けて原油市場は急反発し、指標である北海ブレント先物は7月以来初めて1バレル100ドルを上回り、国際的な供給懸念が瞬時に高まっています。
タンカーに乗っていた乗組員のうち少なくとも1人が死亡し、別の1人が行方不明と報告されており、こうした人的被害は現場の混乱と救助・警備体制の限界を改めて浮き彫りにしました。
これらの事件は相対的な平穏が1か月続いた後に発生したもので、その期間米国は経済手段を通じてイランに圧力をかけようとしていたという経緯があり、対立のエスカレーションが再び表面化した形です。
イランはまたヨルダンの米軍基地に対して弾道ミサイルを発射したと述べ、ヨルダン側は18発を迎撃し残る2発は無人地帯に無害に落下したと発表、米当局者は全ての米軍兵士の所在が確認されたとしています。
イラン革命防衛隊はさらなる攻撃には報復を大幅にエスカレートさせると警告し、まもなくパキスタン近くの沿岸チャバハールまで及ぶ新たな拡大海上立入禁止区域の地図を公表すると表明しました。
ドナルド・トランプ大統領はテヘランが11月の米中間選挙に影響を及ぼそうとしていると批判し、『戦争は選挙直後に終わると思う。彼らはもう持ちこたえられない』と記者団に語った一方で、ウォール・ストリート・ジャーナルはJD・ヴァンス副大統領や国務長官マルコ・ルビオを含むホワイトハウスの主要顧問らが同紛争が彼の任期終了の2029年1月まで続く可能性があると内々に警告していると報じ、ロイターは同報道を直ちに確認できませんでした。
加えてここ数日、サウジアラビアとイエメンのフーシ派との間で戦闘が激化しており、中東からの世界的なエネルギー供給を脅かす第二の戦線として地域情勢のリスクをさらに高めています。
地域の緊張は一層高まっており、関係各国の軍事的・外交的対応や航行安全措置の動向が国際社会の注視を集める状況が続いています。