習近平、BRICSでグローバル・サウスの結束強化と協力深化を呼びかけ
ニューデリーで13日、習近平国家主席はBRICSサミットの壇上で、グローバル・サウスの結束強化と協力深化を改めて呼びかけ、国際社会に安定と公正をもたらす役割を果たすよう訴えました。
サミット2日目に出席して行った演説で、習氏は多極化の進展と国際情勢の不安定化を踏まえ、より大きなBRICS協力の重要性を強調し、人工知能や貿易・投資の円滑化、デジタル産業、スマート製造、科学技術人材育成といった分野での五つの具体的イニシアチブを提示した形です。
習氏は世紀に一度の変化が世界で加速する中、集合的な台頭を遂げるグローバル・サウスが多極化の重要な原動力であると指摘し、国際情勢がリスクや課題に満ちているとの認識を示したうえで、BRICS各国が歴史的イニシアチブを捉え人類全体の福祉を前進させる責務を担うべきだと述べました。
こうした立場から習氏は、主権平等や内政不干渉、紛争の平和的解決といった国際関係の基本規範の擁護を訴え、国際法や国際規則がすべての国に適用され二重基準から解放されることの必要性を強調するとともに、国連の権威と多国間主義を支持し、多国間機関の改革と効率性向上を進めるべきだと述べました。
提起された五つのイニシアチブは実務面に重心を置くもので、まずAI分野では中国主導でBRICS AIオープンソースコミュニティの構築と大規模言語モデルの協力、専門家セミナーや研修を通じたオープンなエコシステム整備を提示し、貿易・投資円滑化ではBRICS特別経済区パートナーシップの設立とインテリジェントなポータルによる政策調整を提案したうえで、中国は来年BRICSサービス貿易フォーラムを開催する意向を表明しました。
またデジタル分野ではBRICSデジタルエコシステム・クラウドプラットフォームの設立によりデジタルスキル研修や技術交流を促進するとし、インテリジェント製造ではスマート工場の構築支援と基準・規範の策定を通じて製造業の高度化を図る考えを示し、科学技術人材育成に関してはBRICSエンジニア育成アライアンスと青少年交流プログラムの創設を提案しました。
こうした具体策についてナイジェリアの中国研究センター所長チャールズ・オヌナイジュ氏は連帯が開かれた包摂的な国際体制を促すとの見解を示し、カザフスタンの専門家ラキム・オシャクバエフ元副大臣はBRICS協力が途上国の共通の願望を結集する一方で、拡大は内部調整の要請を高めると指摘しました。
一連の提案は技術、産業、貿易、人材といった実務的分野に焦点を当て、BRICSとグローバル・サウスの結び付きを深めることで安定的な産業・供給チェーンと大きな統合市場の育成を目指すものであり、中国側は自国の近代化の機会を共有する決意を示した形です。